みなさん「セリ」はご存じでしょうか?
そうです。市場でよく見かけるあれです。
「セリ(競り)」とは、、、複数の買い手が価格を競い合って、最も高い値段を付けた人が商品を買う取引方法 のことです。
実は塗装業界では逆セリが繰り広げられています。それは仕事を提供する仲介業者が、下請け業者に、安く安くと値段を交渉して「安くてもいいので仕事を下さい」という下請け業者に仕事を提供する取引のことです。これを繰り返した結果、仲介業者は気づいたのです。あれ?安く安くしていっても施工してくれる業者がたくさんいるじゃん!ということに。ですがこうなると工事内容は「安かろう悪かろう」になるわけです。お気付きでしょうか?安くてもやります!と手をあげたのは下請け業者です。ですがその金額に不満をもち仕事を適当にやるのです。おかしいですよね?
自分の仕事に信念を持ち丁寧に作業する人は「そんな金額でやれんわ!」と断るのが一般的です。なのに多くの下請け業者は安い金額でもやる。
これはつまり手を抜くという事で、気持ちの落とし所をつくっているのです。安いけど手抜きして少し早く終わったからヨシとしよう!と思っているのです。
塗装に限らずサービス業全てに言える事ですが、大前提としてまず「お客様に満足して頂くサービス(仕事)を提供する」のが当たり前です。その満足するサービスを提供した対価としてお金をもらう、という流れなんです。
逆になってしまってるんです。お金を第一に考え、金額が安いから悪かろうのサービスを提供してるんです。
私のように直接お客様とやりとりしていれば金額交渉も出来ますし、完璧な工事をするためにはこの金額かかります、と正直に伝えております。ですが塗装業界全体の9割が元請け、下請けという構図になっており、元請け下請けの間で正しい金額交渉が出来ていないのです。
戸建てに限ったお話ですが塗り替え工事の際、足場屋、塗装屋、コーキング屋、防水屋がそれぞれ作業します。
そのなかで防水屋だけが、仲介業者が提示する金額を拒否するんです。防水はベランダの床を塗る工事ですが、面積が小さいですよね?作業的には1〜2日間でだいたい終わります。ですが平米数が少ないためお客様からお金をもらいにくいのです。仲介業者は3〜6万で提示します。ですが防水屋は8万〜14万じゃないとやれない!と拒否します。するとどうなると思いますか?じゃぁその金額でいいから作業してほしい、となるんです!この流れを見て気付いた人もいると思います。
下請け業者がみな拒否すれば金額は安く叩かれないんです。職人は1〜2年で完璧に作業なんて出来ません。5年10年下積みを重ねてようやく一人前になるんです。なので営業マンの仲介業者は職人に拒否されたらお客様に工事を提供出来ないので、職人のいう金額を出すしかなくなります。なのに、安くてもやります!という業者がいるせいで、安かろう悪かろうの工事が蔓延しているんです。
結果職人は自分で自分の首をしめていて、その1番の被害をうけるのがお客様、という最悪の構図になっているのが今の塗装業界です。
防水屋さんを見習ってほしいですね。
最後まで読んで頂きありがとうございました。


